前回、冷蔵庫で冬眠させて発芽させた梅の種を植えたことを書いてみた。
実は、柿の種も冷蔵庫にしまいっぱなしのものがあり、ジップロックから出してみたら、とんでもないことに。
これも植えて、盆栽にしてみようと思い立った。
ただし、梅の時とは違い、今回は「根切り」と「芯止め」を施すことに。いつもながら、見よう見まねの実験みたいなものなので、参考になるかどうか。
柿の根は黒い
昨年秋、食した柿の種をきれいに洗って、湿らせたままジップロックに保存しておいた。
実は、柿を種から育てるのは、今回が2回目。
昨年、一度挑戦してみたのだが、運悪く住んでいるマンションの外壁工事(よく、全体を黒い網で囲ってしまうやつ)で日当たりが悪くなってしまい、全て枯れてしまったのだ。
今回は、外壁工事の網もないので、日当たりは万全だ。
4月頃、すでに冷蔵庫内で発根していたので、
「早く植えてあげなければ」
と思っていたのだが、忙しさにかまけていたら、とんでもないことに。
発根した根が、黒くなってしまっていた。
「冷蔵庫で置きすぎたから、凍傷状態になってしまったのか?」
と思いきや、柿の根はもともと黒いらしいことがわかった。6月初旬に、とりあえずプラスチックの入れ物に小さな穴をたくさん開け、土を入れてそこに埋めてみた。
そして、3週間経った状態が以下。まだ、いくつかは種殻がついたままだ。
柿の苗の「根切り」と「芯止め」
樹形を小さくまとめるには、「根切り」と「芯止め」という方法があるらしいことを知った。
ざっくり言うと、「根切り」は発芽した苗の根を切って、育ちすぎないようにすること。樹木は、目に見えている部分と同じくらい、根も伸びる。小さな盆栽を作るためには、根の剪定が大切と言うことらしい。
「芯止め」は、手っ取り早く樹木の大きさを抑えるため、一番上の芽のところを切ってしまい、上に伸びる成長を止めてしまうこと。これにより、傍から新たな芽が出て、枝となる。
今回の柿の苗は、ちょうど時期的にも良さそうなので、初めて「根切り」と「芯止め」をやってみた。まずは、「根切り」から。
掘り起こした苗を、段ボールの上に置き、下へと伸びている直根の曲がっているところを、よく切れるカッターでスパッと切り落とす。
その後、メネデールを入れた水に入れて30分待つ。
その後、腐葉土と赤玉土を混ぜた土を入れた鉢に、3本ずつ植え付けてみたのが以下。
「芯止め」については、二葉の後出てきた葉っぱの上に出た、一番上に出ている芽を切ってしまう。
やり方はこれで良いのかどうかわからないが、以下のように切ってみた。
手前の1本は、まだ芽が小さすぎるので、後ろの2本のみ、芯止めをした。
できる限り自然な樹形を目指す
全国で唯一の女性盆栽技能者・山本千城子さんは、針金をかけず、太陽の力を借りて盆栽を作っているという。
確かに、針金は思い通りの樹形を作ることができるのだろうけど、幹に針金跡が残ってしまう。
今回植え替えた柿も、できれば針金をかける必要なく、形を整えられたら良いと考えた。
そういえば、梅の実生は5本中3本はダメになってしまったが、2本は順調に育っている。そのうちの1本は、太陽の力なのか、自然な吹き流しか、あるいは半懸崖のような樹形になりつつある。
なんか知ったようなことを書いてはいるが、どれも見よう見まねの素人遊びだ。
コメント