パコ・デ・ルシアの「コーヒールンバ」をウクレレTAB譜にしてみた

スポンサーリンク
コーヒー イメージ

Image by zooocoo from Pixabay

ルンバ・フラメンカの名曲「コーヒールンバ」を、ウクレレで弾いてみたい。

しかし、ネット上にあるこの曲の楽譜は、正直言ってどれも弾きたいと思えるものがない。

ならば、自分で譜面にしてみよう!

ということで、現状最もかっこいいと思うパコ・デ・ルシアのバージョンを、ウクレレ・ソロTAB譜にアレンジしてみたので、譜面を掲載し弾き方のコツを書いておく。

スポンサーリンク

フラメンコ版「コーヒールンバ」はデュエット曲

まずは、パコ・デ・ルシアの弾いている「コーヒールンバ(原題はMoliendo Cafe)」が、どれだけかっこいいか聴いてもらおう。

この曲は、パコ・デ・ルシアとリカルド・モドレーゴによる二重奏で、フラメンコギターの魅力を最大限に引き出す名曲中の名曲だ。

筆者もフラメンコギターを弾くが、そのきっかけになったのがこの曲。

しかし、この曲はギター2本によるデュエット、ギター用の楽譜もデュエットになっている。

なんとかこのバージョンを、ウクレレ・ソロに直せないものか?

2本のギターパートのいいとこ取り

そのヒントは、ギター教室の大先輩の演奏にあった。

初めて聴いたのは、教室に入ったばかりのほぼ20年前。その大先輩は、パコ・デ・ルシア・バージョンをフラメンコギター1本で弾いていた。

要は、1st.と2nd.パートのいいとこ取りだ。

それを思い出しながら、まずはギターの譜面を見ながら、ウクレレで弾いてみた。

ギターの楽譜はEマイナーなので、なるべく同じ運指で弾けるよう、ウクレレではAマイナーに変更。そして、6弦まであるギターの楽曲を、4弦のウクレレで表現するため、簡素化できるところは簡素化した。

スポンサーリンク

中〜上級者向けウクレレTAB譜「コーヒールンバ」

あれこれ試行錯誤してできたのが、以下TAB譜。MuseScoreで作成したので、音声ファイル(MP3)も添付しておく。

High-G用に書いてあるが、Low-Gでも雰囲気が出るだろう。

Moliendo Cafe TAB譜

レベルとしては、ウクレレ中級者から上級者向けの曲だろうか。

以下、簡単にポイントを書いておく。

ルンバ・フラメンカの基本リズム

フラメンコギターによるルンバ・フラメンカの基本リズムは、パートA、7小節目が顕著だ。

ウクレレのストラム同様、ダウン&アップストロークだが、16分休符の箇所は弦全体を手のひらで抑えてミュートする。これを素早く行うのが、ルンバ・フラメンコの最大の特徴だ。

コードは書いていないが、基本コードはAm→G7→F7→E7による循環パターン。

三連譜のアバニコによるラスゲアード

ラスゲアードは、フラメンコ独特の奏法。しかし、同じ撥弦楽器のウクレレでも、ラスゲアードで雰囲気を出すことができる。

ウクレレの三連譜のストラムは、

人差し指(ダウン)→親指(ダウン)→人差し指(アップ)

だが、フラメンコギターの場合は、

親指(アップ)→人差し指・中指(ダウン)→親指(ダウン)

となる。2本指でのダウンストロークは、セコ(又はセーコ)という。

どちらの弾き方でも良く、要は三連譜が早くスムーズに弾ければ良いということ。

最初の三連譜ラスゲアードは、パートB、14小節目の、ソロ・ピッキング直後のストラムの中に取り入れられている。

また、最大の見せ場は、パートE、38小節目の三連譜の連続箇所。ここがきれいにキマると、ギターに負けない「コーヒールンバ」になる。

スポンサーリンク

運指はお好きなように

筆者が通ったギター教室では、楽曲のオリジナルな運指を重視しながらも、なめらかな演奏を優先するため、運指のアレンジを自分で考えさせてくれた。

その記憶があるため、今回のTAB譜には運指の番号をふっていない。

弾く人の弾きやすいように運指すれば良い、というためだ。

最低限、セーハの箇所だけはふってある。

また、ポジションも、ローポジ・ハイポジお好みで番号をふりなおしてもらっても構わない。

TAB譜のダウンロードは無料、でも

今回制作のTAB譜は、できる限り原曲の雰囲気を取り入れたつもりだが、いかがだろうか?

パソコンで作った電子音では雰囲気は出ないが、残念ながらウクレレ初心者の筆者は、まだこれを弾きこなすことができない。

ギターでは弾けるのだが、小さなウクレレのフレット上では上手く弾けないので、自身の演奏ファイルを載せることができなかった。

フラメンコバージョンの「コーヒールンバ」をウクレレで弾いてみたい!という方は、パコ・デ・ルシアのオリジナル音源と、筆者が作成したMP3の音源を聴き比べながら、弾いてみてほしい。

また、TAB譜は無料にてダウンロードが可能だが、もし気に入っていただけたら、以下からサポートしてもらえると有り難い。

コメント

スポンサーリンク