7月に入り、かねてより考えていた、2年目になる山採り黒松とヒマラヤスギの芽切りを行うことにした。
なにしろ、芽切りは初めてのことだ。どうやるのが正しく、また、良い盆栽に仕上がるのか全くわからない。
SNSで様々なアドバイスをもらいながら、自分なりに挑戦してみた。
芽切りとは
目切りとは、主に黒松や赤松をはじめとした松柏類の一番芽を切り、二番芽によって短く美しい葉にそろえること。
盆栽界隈では、「短葉法」というらしい。
芽切りをする理由は3つ。
- 目を切ることで葉を短くする
- 樹のサイズにあわせた葉の長さに整えられる
- 芽の数が増える
現在、うちの山採り黒松は、画像のようにひょろひょろと1本に伸びたままだ。その芽数を増やし、それが枝になることによって、より盆栽らしくするための最初のステップとなる。
芽切りの時期
新芽が出てきた春からうずうずしていたのだが、芽切りには時期があるというので、今まで我慢してきた。
松の場合、
- 大きなものは6月初旬
- 中間は6月下旬
- ミニ盆栽のような小さなものは7月中旬
が適切な時期だ。
もちろん、育てる環境(地域、気温など)によっても違うらしいが、2年目の黒松の目切りのため、7月までじっと待った。
ちなみに、ヒマラヤスギはマツ科ヒマラヤスギ属のため、松柏類と同じ時期に行えば良いのだと勝手に解釈して、一緒に行うことにした。
黒松の芽切りと葉透かし
まずは、今年4月に撮影した、2年目に入ったばかりの山採り黒松とヒマラヤスギを確認しておく。上記画像の左がヒマラヤスギ、右が黒松だ。
ヒマラヤスギは、線香花火のように枝垂れた部分が、今年伸びた新芽。黒松は、上3分の1程の黄緑色の部分。
そして、7月現在の黒松は、以下画像にて。
青いラインから上が、今年伸びた一番芽。セオリー通りなら、ここから切るのが良いのだろうが、果たしてこの通り切って良いものか悩んだ。
そして、この画像をSNSに投稿したところ、実にたくさんの方々からアドバイスをもらった。
ある人は、
「今年伸びた部分のすぐ上くらいで切った方が良いですよ」
といい、またある人は
「針金で捻るなら、上から5ミリくらいが適当では?」
「全体のサイズをどれくらいにするかというイメージに合わせた方が良いです」
など、実に勉強になるアドバイスをいただいた。
その中で、筆者の画像にわざわざラインを入れてアドバイスしてくれた人の意見を尊重し、上記画像の赤いラインのところで切ることにした。
同時に、不要な葉を切って樹形を整える「葉透かし」も行うことにした。その結果は以下画像の通り。
初心者のため、これが切りすぎなのか、適切なのか、よくわからない。少し様子を見て、新しい芽が出てくるのを待つことにしよう。
ヒマラヤスギの目切りと葉透かし
目切り前のヒマラヤスギは上記画像にて。
成長著しく、「ボウボウ」といった感じ。
こっちは、特にどこにも相談しなかった。黒松の目切りを参考に、
「ここら辺でいいか」
というところでカット。一番芽の真ん中あたりに、ちょっとまとまった葉があるので、この先で切ることにした。
また、昨年伸びた部分の途中から枝分かれができているので、ここを生かすことにし、余分な葉を切り揃えた結果は、以下画像。
トリミングされすぎたワンコのようだが、これも新しい芽が出るのを待つことにしよう。
ミニ盆栽の挑戦は続く
昨年山採りした時は、ヒマラヤスギとわからずに「五葉松では?」などと、勝手に解釈していたものだ(以下記事参照)。
しかし、いろいろ調べていくうちに、松とヒマラヤスギの違いもわかってきた。
見よう見まねのミニ盆栽の挑戦は、始まったばかりだ。
秋には、もう少し盆栽らしくなった姿を披露できるかも知れない。
【こんなのもあるよ…】
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