親宿から深夜バスで出かけてはや3日目、伊勢河崎町の星出館をチェックアウトして、徒歩で宇治山田駅まで。
今日は近鉄と新幹線を乗り継いで、いよいよ広島へ向かう。
我々を待っているのは、カーリングシトーンズと広島グルメだ。
カーリングシトーンズのメンバーと同じ新幹線で広島へ
今や、新幹線だけではなく私鉄もウェブサイトで予約・乗車ができるようになった。スマートフォンに予約確定画面を保存しておいて、予定していた大阪難波行きの特急に乗り込む。けれども、一度も車掌がその予約確定画面を確認しに来ることはなかった。
乗車時はまだ1号者に喫煙室があった。2020年2月からは全て禁煙になるそうだ。
大阪難波駅に到着後、地下鉄御堂筋線で新大阪へ移動。新幹線の発車時刻まで多少時間があるので、コーヒーを買って外でコーヒーブレイク。新大阪は伊丹空港が近いため、頭上を横切る航空機がやたらでかい。
その後ホームへ登ると、何やら見たことがない新幹線があった。ピンクと白の車体にキティちゃんが描かれている。JR西日本のオリジナル新幹線だそうで、キャラクターには興味はないが写真をとっておいた。そして予定の新幹線へ乗車。約1時間少々で広島へ着く予定だ。
広島到着時刻になったのでデッキへ向かうと、何やらオーラを放つ、ちょっと猫背な人が目の前で到着を待っていた。
「あれっ、斎藤シトーン(斎藤和義)だ!」
とっさに理解し、続いている人たちを見ると、カーリングシトーンズのメンバー全員が停車してドアが開くのを待っている。
「同じ新幹線に乗車して広島へ到着、そして夜はライブ。そしたら宿泊も同じホテルかな?」と、ちょっとワクワクしたが、ただそれだけだ。
サインでももらっておけばよかったかもしれないが、楽しみは夜にとっておこう。
駅からは広島名物市電に乗って、平和記念公園周辺まで移動する。朝は天気が良かったのに、広島は曇天、小雨がぱらついてきた。
広島に来たら、やっぱり広島のお好み焼きを食べたい。だが、大体のお好み焼き屋は夜の閉店が早い。ライブ終了後に食べることができる店は、ホテル周辺には殆どないので、昼のうちに食べておくのが良いと考えた。
市電を降りてホテルまでの道のりに、事前に調べておいた「お好み焼き ミカヅキ」という店がある。時間は午後2時10分前、この店の昼の営業時間は午後2時までだ。
ホテルは目の前だが、チェックインをしていたら閉まってしまうので、ぎりぎり昼の営業時間内にオーダーすることができた。
広島のお好み焼きを堪能して、今日のホテル、広島市文化交流会館にチェックインを済ませる。今夜のライブ会場・広島文化学園HBGホールにつながったホテル施設だ。
部屋に入ると、窓から広島文化学園HBGホールの建物が見える。あまりに宿泊代がお安かったので大した期待はしていなかったが、想像以上の満足度だ。レセプション・スタッフは笑顔で迎えてくる。レビューには客室の設備が古いとか書いてあったが、全くそのようなことはない。バス、トイレは別になっており、部屋には空気清浄機まである。Wi-Fi完備なので、落ち着いた後すぐにPCを取り出して、溜まっていたメール処理をした。
カーリングシトーンズTOUR「やったぁ!明日はシトーンズだ」in広島
前々回の記事でも触れたとおり、もともとこの全国ツアーの初日の東京会場のチケットが取れなかったことが、今回の旅行のきっかけとなった。
「東京がダメなら他の都市のライブでも…、と思って探し、チケットが取れたのが広島だ。そしてすぐに広島市文化交流会館を予約した。それが功を奏した旅だ。
なにしろ雨が降っているにもかかわらず、ホテルと建物で続いているのでホールまで外に出ることがない。同じように宿泊をしているディープなファンも多少いるようだった。
夕方、階下へ降りてホールへ向かうと、すでに入り口はごった返していた。
限定グッズやデビューアルバム(なんとLP版まで用意されていた、懐かしい)の販売ブースのためだ。Tシャツでも買っておこうかと思ったら、途中で売り切れとなってしまった。
そしてライブ開始。構成は「伝説のデビューライブ」とあまり変わらなかった。だが、やはり生の雰囲気はライブビューイングとは全く違う。
恒例の「もぐもくタイム」は、今さらながらのタピオカドリンクと広島名物、広島ラーメンとハッサク大福だった。後で試してみよう。
あっという間の2時間半がすぎ、ホテルへ戻る。さてこれから夕食だ。広島ではどんな美味が待っていることか?
広島グルメ
旅先での食事処は、ホテルや旅館の人たちのオススメに従うのが常だ。だが、広島は結構大都市なので、ホテルスタッフに聞いても難しそう。部屋においてあったパンフレットや広島ガイドを見ても、どうも決め手がない。
そこでネットで近所の地元のものを使った食事ができ、なおかつ遅くまで営業しているところを探すと、原爆ドーム近く、紙屋町というところに広島の地酒と広島の地元の味が売りの「酒呑童子」という店があった。ここならゆっくりと食事ができそうと、すぐに電話で予約を入れる。
歩けば10分ほどのようだが、どうも土地勘がないのでタクシーで店へ。
店内は昭和レトロな、我々にうってつけの店だった。やっぱり広島カープなのだろう、カープ坊やの人形などあちこちに飾ってある。
さっそく地酒飲み比べセットとカワハギの刺し身をもらって一杯。
続いて何か地元の味を食べたくなり、おすすめメニュー一覧を観る。すると関東の人間にはわからない言葉がいくつか…。「がんす」「ねぶと」「でべら」、きっとこちらの名物に違いない。
「がんす」はさつま揚げのようなすり身を揚げたもの。揚げたては柔らかく、甘みさえ感じる。
「でべら」は瀬戸内で取れるカンゾウヒラメを干して焼いたもの。
「ねぶと」は尾道あたりの小魚だそうだ。また、スタッフ一押しの穴子の一夜干しも試してみた。これがまた絶品、大変美味で地酒に合う。聞くと、この店のオリジナルだそうだ。
すっかり満足して、帰りは雨がやんだ平和記念公園の中を通ってホテルへ戻る。
翌日は午後の飛行機で東京へ戻る以外、予定はない。快晴の朝、再び平和記念公園を散歩しながら、昨晩ネットで調べた広島ラーメンの店まで歩いた。
そう、昨晩のライブの途中、もぐもぐタイムで紹介されていた広島ラーメンだ。店は違うが、ホテル近辺で歩いていける名店・中華そば「めじろ」へ行くことにした。
ところが店の前に到着すると、営業日も確認しておいたのに「臨時休業」の札がかかっていた。
これで諦めては意味がない、再びスマホで近隣のラーメン店を探すと、歩いて3分のところに別の広島ラーメン店があった。
なんとこちらは、中華そば「つばめ」だ。「めじろ」は休みで、「つばめ」は営業していた。
カープの選手も訪れるらしい(いくつかサインが飾られていた)。さっそく中華そばを頼む。
浜崎シトーンがもぐもぐタイムでいっていた、しみじみとした味はまさにこれ。
これで思い残すことはなく、市電とバスを乗り継いで空港へ。
空港の土産物店では、もうひとつのもぐもぐタイム、ハッサク大福を購入して東京への飛行機へ。
連休最後から平日まで使って出かけた伊勢・広島旅行は、とっても楽しかった。帰京後はどっさり仕事が溜まっていた。
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