ミニ盆栽づくりは黒松だけではない。
先日、再び黒松の種からミニ盆栽づくりをはじめたところだが、それ以外にもいろいろチャレンジしてみようと思い、いろいろな種を採取した。その経過は芽が出た時のお楽しみだ。
種といえば、昨年秩父の宝登山蝋梅園に出かけた時に、そこのガイドさんから蝋梅の種をもらったことを思い出した。これもチャレンジしてみようと思い、蝋梅を種から育て始めた。
蝋梅の種を入手
我が家では、毎年正月に蝋梅を入れた生け花を玄関に飾る。その香りを嗅ぐと、正月の晴れやかな気分を思い出すくらいだ。なので、秩父で毎年行われている長瀞ロウバイ祭りに是非一度行ってみたいと思い、昨年2月に出かけたのだった。
素晴らしい天候のもとで見るたくさんの蝋梅も、また素晴らしいものだった。ひとつひとつ花の香りを楽しみながら観ていると、ロウバイ園のガイドをしているおじさんが蝋梅についていろいろガイディングをしてくれた。
真剣にその話を聞いていた時、叔父さんはポケットからビニール袋に入った蝋梅の種を取り出し、「あげるから蒔いてみてください」といって手渡してくれた。それが今回の種だ。
ウェブで調べると、同じくチャレンジしている人はいるようだ。しかし、ガイドのおじさん説によると蝋梅の種を発芽させるのは大変難しいらしい。
黒松同様、水に一昼夜つけたのち沈んだ種をまくのだが、芽が出れば本当にラッキーなことだという。そして、仮に芽が出て育っても花がつくのは6~7年先という、気の長い品種だ。
ロウバイ園を訪れた後自宅に戻り、一度はすぐに蒔いてみたのだが全く芽が出なかった。そのまま諦めて、残りの種をずっと放っておいたということだ。
【蝋梅ぷち情報】
原産:中国
和名:ロウバイ(蝋梅)
科名・属名:ロウバイ科ロウバイ属
種まきの時期:9月
植えつけ・植え替え:2~3月または11~12月
開花時:12月下旬~2月
蝋梅の種まき
黒松のミニ盆栽づくりに目覚めてからもその種の存在は忘れていたのだが、ふと思い出して黒松その他の種と一緒に例の苗育マットに植えつけてみた。
種まきが10月下旬、それから2週間で一粒だけ芽のようなものが出てきた。
その他の蝋梅や一緒に蒔いた黒松はまるっきり反応なし。しかし、反応がないものもしばらく様子を見ることにした。蝋梅は発芽まで2カ月くらいかかることもあるらしいからだ。
しばらくすると、この芽らしきものはどんどん長くなっていく。「芽」だと思っていたのは、どうやら「根」らしい。この蝋梅は「逆子」だったのだ。
このままでは水分を吸い上げる根が乾いてしまうと思い、苗育マットを割って一度蝋梅を取り出し、逆さにして根を苗育マットの中に入れてあげて、再び様子を見ることに。
それから2日後、このままでは根が苗育マットを突き破って出てきてしまいそうなので、そのまま鉢に植え替えることにした。
近所の公園で少しばかり分けてもらった腐葉土を鉢に敷き詰め、そこに苗育マットのまま植え付ける。
前回の黒松の失敗を教訓にし、11月とはいえ日中は外気にさらしてあげ、夜は室内に取り込むことにした。
発芽し成長する蝋梅
発芽して1週間、どうにか鉢での生育に順応してきた感じだ。
茎はまだ種柄がついている芽をしっかりとささえている。そして、横向きだった目が日に日に起き上がって縦向きになってきた。
下画像が、本日の様子。もうすぐ種柄が取れて、双葉を開こうとしている。早く見たいところだが、今日のところはここまで。
今後は黒松とともに、この蝋梅の成長を記録していくつもりだ。そして見事に幹となった暁には、寳登山神社とロウバイ園にお礼参りをせねばならない。
【こんなのもあるよ…】
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