お伊勢さんとカーリングシトーンズ①|計画編

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イメージ バスタ新宿

【イメージ バスタ新宿】

筆者の旅行は、いつも突然あるいは突発的だ。

前回は、たまたまTVで観た「のりだんだん」が食べたくて、北海道・松前まで出かけた。

今回の目的は、広島で行われるカーリングシトーンズのライブ。そして、せっかく広島まで出かけるなら、かねてより行きたいと思っていた伊勢神宮に途中で立ち寄って参拝しようと思ったわけだ。

なにしろ、ライブの日にちは決まっている。正月休みも終わり、さらに成人式の連休が終わるあたりを、仕事に影響がないような強行日程で出かけた。

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きっかけは「伝説のデビューライブ」のライブビューイング

カーリングシトーンズ ステージ

【ライブ終了後撮影許可が出たので…ステージ上のスクリーンを撮影】

最近は映画館で見るライブビューイングに興味があり、そのチケットを予約するのにチケット販売サイト「eplus」をよく利用している。

そのサイトを見ていたあるとき、奥田民生とトータス松本が何やら面白いライブをやっていて、そのライブビューイングが1日限りにもかかわらず、チケットが残り僅かという情報を見つけた。名前もなんだかふざけたような、「カーリングシトーンズ」だ。

ただただ、その名前の面白さとライブビューイングに興味を持って予約したことが今回の旅行に繋がるとは、その時全く想像していなかった。

カーリングシトーンズとは、寺岡シトーン(寺岡呼人)が企画し、奥田シトーン(奥田民生)、トータスシトーン(トータス松本)、斎藤シトーン(斎藤和義)、キングシトーン(Yo-King)、浜崎シトーン(浜崎貴司)の6人によるバンド名だ。

奥田、トータス、斎藤ぐらいまでは知っていても、あとの3人は熱烈なファンに対しては申し訳ないが、今回初めて聞く名前だった(所属するグループ名くらいは知っているが聞いたことは殆どない)。

伝説のデビューライブは2018年9月に行われたそうだが、昨年秋にライブビューイングを見るまで、その存在すら知らなかったのだ。

だが、そのライブビューイングを見て、まるで初めてという気がしなかった。

メンバーのいずれも筆者と同世代、ビートルズから影響された音楽性も近い。つまるところ、聞きやすくどこか懐かしい、昭和なサウンドがプンプンするバンドだった。筆者自身ギター小僧だったが、昭和の中高生がギターを始めてバンドで演奏したくなるような曲といえば、わかるかもしれない。

ライブビューイングの最後には、全国ツアーの告知映像が流れたので、改めて生の演奏を聞きたいと思った。そして、東京で行われるというライブチケットを「eplus」の先着受付で予約しようと試みた。かつて、発売日の10時ジャストにチケットぴあに電話する感覚で、サイトの申し込みをクリックする。

だが、案の定取れない、やたら人気だ。

それなら他の会場は?と探すと、広島の会場でまだ予約ができる状態だったので、仕事の都合も考えず予約してしまった。

広島のライブは平日だ。まあ、最近はPC1台で仕事が出来る時代、ホテルや旅館もWi-Fiはほぼ利用可能だ。幸い連休の最後を使えば、まるまる仕事に支障が出るような日程ではない。

日本人ならお伊勢さん詣で

日本人なら、詣でるべきはまず伊勢神宮ということくらいは知っていた。

以前出雲大社を参拝し、自宅エリアの氏神様の御朱印も頂いているのに、日本の神様・伊勢神宮は未だかつて訪れたことがない。

カーリングシトーンズのライブを見に行くのに、ただまっすぐ広島まで出かけるのでは勿体ない。今回の旅行に念願の伊勢神宮参拝を入れて、その後広島へ向かおうという計画に至った。

広島でのライブの日は動かすことができないので、この日を基準に逆算して日程を組み始める。

まずは伊勢までの移動だ。

得意の深夜バスを探すと、早速バスタ新宿から出発する伊勢路線が見つかった。福島へ出かけた時と同じ、西武バスの独立3列シートだ。これなら夜はゆっくり寝ながら移動し、朝には伊勢に到着する。

伊勢神宮の内宮の前に参拝しておきたいところは2箇所、バスが到着する二見浦にある二見輿玉神社と伊勢市駅から徒歩で行ける外宮だ。朝早く二見浦に到着していれば、1日で内宮まで参拝出来そうだ。

宿泊は近鉄・宇治山田駅周辺が良いだろうと探していたところ、こんな素敵でリーズナブルな旅館があった。これをさっそくBooking.comで予約しておく。

翌日は近鉄で大阪に出て新幹線に乗り換え、広島へ移動する。

ライブ会場は広島文化学園HBGホールなのでこの近辺が良いと探していたら、ここは宿泊施設もある。ライブ後深夜バスで帰ることも考えたが、東京行きのバスの時刻は意外と早く、ライブ終了後に移動していたら乗ることができない。

これもBooking.comで予約した。宿泊代はとてもリーズナブルなのに良さそうなホテルだ。

最終日は何も予定がないが、連休明けのド平日だ。深夜バスで帰京できないのであれば、仕事のためできるだけ早く変えるのが先決と考え、ネットで格安の航空券を探す。LCCなど安い航空会社が運航しているのかと思いきや、全日空が最もリーズナブルだった。これもネットで予約。

これで2泊4日車中1泊の、またまた強行な日程が出来上がった。

荷物はいつものリュック。Mountain Hardwareの30リットル防水タイプは、2〜3泊分の衣類なら楽に入る。さらにノートPCもリュックに詰め込み、いざという時は旅館でも仕事ができるよう準備する。

今回からカメラはiPhone 11 Pro Maxのみ。画像も映像もこれひとつで事足りる。

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1日目〜冬の深夜バスは要注意

さて、出発当日。

この日は日曜日、夕方まで掃除したり出かける準備をして過ごし、軽く食事をしてバスタ新宿へ出かけた。

ポツポツと雨が降り出していたが、翌日以降伊勢と広島では天気はずっと良さそうだ。寝て移動するのなら、雨は関係ない。

が、とても寒い。バスの中は快適な温度だろうと思ったが、そこまでの移動のため着込んででかけたのが災いした。

伊勢行きのバスのりばを確認すると、運行会社は三重交通となっている。確か予約したのは西武バスだったはず。時間も行き先も間違いないので、おそらく共同運行なのだろう。念の為インフォメーションセンターで確認し、これで間違いないと確認して乗り場へ急ぐ。

到着したバスは確かに三重交通だったが、西武バスと同じ独立3列シートだから問題ない。今回は一番前の席だ。早速乗り込んで荷物をまとめ、ゆっくり寝ることができる体制を作る。

深夜バスを乗りこなすには、車内でいかに快適に寝ることができるかだ。足元には何も置かず、荷物は網棚に乗せて空間を広く保つ。

だが、バスタ新宿まで来るのに着込んできたため、やたらと荷物が多い。どうにかそれをまとめて、いざ出発。

しかし…

とにかく暑い、いや暑すぎる。

かなり暖房が効いていたので、来ていた服を1枚脱いで、改めて寝ようとしたが、まだ暑くて寝ることができない。

ドライバーは2名だが、カーテンで仕切られた運転席とその横にいるらしく、なかなか声をかけづらい。

最初の休憩は足柄サービスエリアだ。そこまでどうにか我慢して、降りるときにドライバーに車内の暖房を抑えて欲しいと声をかけた。これでこの後は大丈夫だろう。

ところが休憩後再び走り出すと、さっきほどではないにしてもまだ暑い。これで後7時間ほど、寝ることができるだろうか?そう思いながらなんとなくウトウトして、気がつくとすでに伊勢へ到着していた。

考えてみれば、今まで深夜バスを利用した時期はわりと気候が良い時だ。こんな真冬に利用したことはなかった。これから深夜バスを利用するときは、エアコンについても事前調査すべきかもしれない。

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