初心者がウクレレソロを始めてみた#1〜ギターとは似て非なるピッキングについて

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ウクレレ イメージ

最近、ウクレレがちょっとしたブームだ。

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた時に、手軽に始められる楽器として、音量が小さそうなウクレレが選ばれた、というのがブームの理由で、実はその後もこのブームは止まらない。

そういえば、家にもウクレレがあった… やってみよう

クラシックギターやフラメンコギターを長年嗜んできたので、簡単に弾けるだろうと思って始めてみたら、思いのほか難しい。

ウクレレとギターは似て非なるもの、ギターは弾けるけどウクレレは初心者が直面する難題について、これから綴ってみよう。

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High-GチューニングかLow-Gチューニングか

まずは自分のウクレレのセッティング、チューニングについて。

所有するウクレレは国産のソプラノウクレレ、材質はマホガニーだ。はじめはギターのように弾けるからという理由で、4弦を巻き弦に変えるLow-Gチューニングで遊んでいた。

ギターの5フレットにカポタストをつければ、1〜4弦がちょうどLow-Gウクレレと同じチューニングになるので、ギター経験者には弾きやすい。

しかし、どうもウクレレらしい音が出ない。

そりゃそうだ、自分のウクレレは高価なMartinやKamakaのようなウクレレではなく、国産の普通のウクレレだし、音質もいたって普通。でも、それをきれいな音で奏でられれば最高だ。

ということで、せっかく本格的に始めるのだから、基本のHigh-Gチューニングで始めることにした。「初心者なのだから、やっぱり基本から」というところか。

だが、High-Gチューニングは、ギター経験者には馴染めない点が…。

ギターは1弦が一番音が高く、6弦が最も低い音であることは周知の事実。しかし、ウクレレのHigh-Gチューニングの開放弦は、4弦から順に「ソ、ド、ミ、ラ」。なぜか、3弦がいちばん音が低い。この理由は、検索すればわかるので省略する。

High-Gチューニングで弾きこなすには、五線譜だけでは不可能で、どうしてもウクレレ用TAB譜つきの楽譜が必要となる。4弦をどう使うか、初心者には五線譜だけでは想像がつかない。

どんなウクレレソロ曲を弾く?

ということで、本格的にウクレレを始めるにあたり、ネットやSNSで情報、主に課題曲に関する情報を集めてみた。

アロハ・オエのような、いかにもハワイアンという曲から始めるのもどうかと思い、かといってJ-POPをストラムだけで弾き語りするのも、ウクレレソロの方向性とは違う。

検索すると、初心者向けのウクレレソロの楽譜がいろいろヒットする。しかし、どれもピンとこない曲が多い。

「クラシックもフラメンコもある程度弾けるのだから、譜面さえあれば」というタカを括ったよこしまな考えが、素直に初心者用の曲を選ぶことを妨げる。

そして、いろいろ調べた挙句たどり着いたのが、ハワイのウクレレショップ「THE UKULELE STYLE」のサイト内にある楽譜ダウンロードページ、「SHEET MUSIC」。

どうみてもウクレレ初心者向きではないが、どの曲を聞いても、おそらく弾いていて気持ちがいいだろう曲ばかりが揃っている。
半分はLow-Gの曲だが、High-Gの曲もかなりあり、初心者がひとつひとつ手がけるには十分な曲数だ。中でも、Corey Fujimotoというミュージシャンが弾いているのをみて、「これがウクレレソロ」という素晴らしい音色に惹かれたのも事実。

ここの曲を制覇しよう!

という無謀な挑戦をすることにした。

そして、もうひとつ気がついた点がある。Corey Fujimotoの弾く音は実にきれいな音で、映像を見る限り、爪ではなく指で弾いている(右手のこと、ピッキング)ということ。

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ウクレレソロのピッキングは「弦を叩く」

ギターは「爪弾く」といわれるが、ウクレレは「弦を叩いて」弾く。

これまた、ネットで調べてたどり着いた結果。Corey Fujimotoは、まさに弦を叩くように弾いている。

ウクレレらしいコロコロとして、それでいてきれいな音は、爪で弾いていては出ない。ストラムでの弾き語りスタイルならそれでいいが、あくまで弾いていて癒されるようなウクレレソロを目指すなら、この叩いて弾く方法だろう。

実は、日本におけるウクレレの父と言われる灰田友紀彦(晴彦)氏から続く、ハワイ伝統のピッキングソロを広めている高橋 重人氏のサイトにぶち当たり、そこから得た情報だ。

氏のサイト内では、この「弦を叩く」ということについて詳しく説明しているのでここでは割愛するが、要するにウクレレはピアノ同様「打弦楽器」ということ。ギターよりもハイテンションのウクレレは、そのテンションの特性を活かして「叩いて」音を出すのだそうだ。

フラメンコギターのラスゲアードのように爪を伸ばしてシャープな音を出すのではなく、指で叩いてきれいな音を出す、これがウクレレの極意なのだろうと解釈し、これを取り入れることにした。

最初の曲は、「HI’ILAWE」。ハワイらしさもあり、特に難しい押さえ方もなさそうだ。

この曲を「叩いて弾き」、国産の普通のウクレレで、どんなきれいな音を奏でられるようになるか。

いずれはTwitterかYouTubeにでも演奏をアップできるようになるまで、続けてみよう。

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