去年山採りした黒松と赤松の苗は順調に育ち、ちょっとした盆栽予備軍になっている。そこで、かねてから考えていた通り、これを松ぼっくりから生えているように植え替えてみよう!と思い、早速やってみた。
「松ぼっくりの種から盆栽」はまだ道半ば
そもそも盆栽を始めてみようと思ったきっかけは、花屋の店先で見かけた、松ぼっくりから生えているような松のミニ盆栽だった。どこにでもあるようなミニ盆栽だが、これがちょっとしたインテリアになれば良いと思った程度のことだ。
思い立ったら吉日、すぐに松ぼっくりを拾いに行き、そこから種をとって実生から始めようとしたのだが、種から盆栽を仕立てるのはなかなかうまく行かない。自然相手のことだから、気長に何度も挑戦して3シーズン目を迎えている。
そして、あるとき考えた。
「何も種から始めなくても…」
種から芽が出た苗が、そのまま松ぼっくりから生えて盆栽になれば、それは素晴らしい。だが、今までトライした実生で順調に育った苗はまだない。それならば、1〜2年ほどたった苗を使って、さも「松ぼっくりからそのまま生えました」的に仕立ててみようと考えた。
昨年とってきた松の種は、すでに種まきをしてあり、春に芽が出るのを待つだけだ。その間に、昨年山採りして順調に育っている盆栽予備軍のうち、一番元気が良さそうな黒松の苗を、松ぼっくりに絡ませて鉢に植えてみたらどうだろう?と考えた。
黒松を植え替え
2月にしては季節外れなほど暖かいある日、さっそく考えていたことを実行に移す。
黒松盆栽の年間スケジュールを見てみると、植え替えは新芽が出てくる4〜5月上旬くらいが良いようだが、なんでも実験だ。やってみたいと思ったときにやってみる。失敗したら、また違った方法をしてみるだけだ。
今回、以下の黒松の苗・松ぼっくり・鉢を用意した。松ぼっくりは、鉢の大きさと苗の大きさを考え、小ぶりでよく開いたものを選んだ。順調に育ったとしても、松笠が苗の幹を圧迫しすぎてもいけないだろう。そう思い、笠の開き具合が良く、そこにも土を挟んでおけるものが良さそうだ。
昨年5月に山採りしてきて以来、一度も植え替えをしていないので、土中はどうなっているのかさえわからない。さっそく鉢の土を注意深くほぐし始める。
出てきたのが、以下画像。まだ、根はひょろひょろしていて細い。鉢底の網に絡まっているので、これをこのまま新しい鉢でも使用することにする。
一度完成イメージを想像するため、松ぼっくりと絡めてみる。植え替え後のイメージはこんな感じ。
土を半分入れてみる。うまく行きそうだ。
松ぼっくりを置いて、苗の幹を笠の間に挟んでみる。イメージとしては、頂点から幹が出ているようにしたい。
松ぼっくり黒松盆栽の出来上がり
松ぼっくりの位置が決まったら、そこからさらに土を入れる。松笠の間にも丁寧に土を挟んでいく。
出来上がったミニ盆栽の様子は以下画像。鉢ごと水につけて、十分に水やりをしておく。
その他の苗達と一緒に並べてみる。
まだ寒い日が続くのでしばらく様子を見て、順調に育ちそうだったら、赤松もトライしてみよう。
【こんなのもあるよ…】
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