昨年11月に松ぼっくりから種を採取して植えた黒松は、新年を迎えてもすくすくと育っている。そして、暮れに芽を取ってきた南天も、弱ることなく小さな鉢の中で育っている。
新年に松と南天、なんだか縁起が良さそうだ。
ミニ盆栽づくりなど何にも知らない初心者が始めた、黒松と南天のミニ盆栽作り。
このあとどうなっていくのか、全く予測がつかない。
少し成長した黒松の芽
開いた針状の葉の真ん中から、年末に小さな芽が出てきて、さらに10日ほど経った。真ん中の芽は、より大きくなってきている。
しかしながら、これはまだまだ盆栽の体をなしていない。今は冬なので発育も遅いのかもしれない。
枯らせた過去の経験から学ぶ
黒松のミニ盆栽については、実は苦い思い出がある。
以前、花屋さんでわずか500円ほどの小さな黒松のミニ盆栽が陳列されていた。あまりにも安いのと、その鉢と針金でいい具合にねじねじされた黒松のフォルムが可愛らしく、即買って帰った。
手のひらほどの小さな鉢の中で小宇宙を作り上げているミニ盆栽は、前々から扱ってみたいと思っていた。それがこんな形で家に来るとは思ってもいなかった。
しばらく、水やりや日向において成長を楽しんでいた。ちょうど春先で、いくつも芽が出てきて「さて芽摘みはいつやろう?」と思っていた矢先、緑の葉がだんだんと薄い茶色に変わっていき、そして夏前には完全に枯れてしまったのだ。
原因が何だったのかわからずじまい。ただ鉢を掘り起こしてみると、根が腐ってしまっていたようだった。
完全に枯れてしまう前に、鉢から掘り起こして根をほぐしてやったほうがよかったのかもしれない。
枯れてしまった黒松を反省として、新たに種から芽が出たこの黒松は、あせらず丁寧に育ててあげようと思う。
順調な南天のミニ盆栽
こちらは、お墓に植わっていた南天の木の根元で、ひとりでに芽が出たものを、抜き取って持ち帰ったものだ。植え替えによるダメージもなく、順調に育っている。
そして黒松同様、てっぺんから小さな新しい芽が出てきた。
南天は、福寿草と一緒に寄せ植えをして「難を転じて福となす」という縁起の良い鉢を作ることが多いらしい。
これだと、福寿草がなく「難を転じる」だけだが、縁起が良いことには変わりない。こちらの鉢も枯れさせてしまうことなく、新たに出てきた芽を大きくしてあげよう。
黒松にしても南天にしても、ど素人なのでこの後どうすればよいか、全く分からない。
ネット上で育てている人達の記事を参考に、春までに根がしっかりと鉢の中で根付くよう、水やりと日向での光合成を欠かさぬようにしていく。
【こんなのもあるよ…】
コメント